帰宅困難になって感じた幸せ。
風が強くて電車が止まった日のこと。
タクシーも全然つかまらなかったので、しかたなく歩いて帰ったんです。
50分ぐらいは歩きました。
最初は、夜だし寒いし強風だしで、嫌だ嫌だと思いながら歩いてたんですけど、
歩き始めて15分ぐらいたったら、なんだか歩くのが楽しくなってきました。
電灯がなくて車もほとんど通らないないようなところを歩いてると、ふと月がとてもキレイなことに気づきました。
それに気づくと、暗いと思っていた道も月明かりのおかげで案外明るく感じられてきて、普段車で通っていたら見つけられない道端に咲く花や裏路地にある良さげな居酒屋など、色々と見つけることができました。
てとてもいい時間でした。
そして何より家に帰ってからが幸せでした。
ありがたいことに自分が家に帰る時間を見計らって奥さんが夕飯を温めなおしてくれていて、すぐに温かい夕飯にありつけることができたんです。
冷え切った体で食べる温かい食事は格別でした。
熱々のみそ汁をすする瞬間の幸せといったらなかったです。
ホントに生きて良かったと思いました。