なぐりがきノート

保育士。昨日より今日は素晴らしい。

苦手な野菜の食べさせ方。(“Win-Win”な方法)

保育や子育ての話。

例えば嫌いな野菜を全部残そうとする子どもがいて、
こちらとしては1口でもいいのから食べて欲しい

そんな時、子どもに保育士が妥協案を提示するという手をよく使います。

(ちなみにこれは3歳から4歳ぐらいの子にとても有効です。)

どんな手かというと、


「野菜、残しちゃダメだよ。全部食べるんだよ。」

最初は無理なことを承知で全部食べるようにとふっかけます。
これで食べてくれたらもうけもんですが、もちろんほとんどの子どもはこれを拒否します。

「えー、それじゃ半分ね。半分は食べようよ。」

しぶしぶ感を出しながら最初の妥協案を提示します。
素直な子はこの妥協案で折れてくれます。
それでも拒まれたたら。

「えー、それじゃ3口3口だけ食べるのはどう。ね。3口だけ。」

妥協案その2。これ以上は譲れないという感じで伝えます。
それでもこちらの本来の目的の1口食べるという事は提示しません。
ですが、ほとんどの子どもは2回も保育士に対して自分の要求が通ったという満足感から、
3口食べるという要求をのんでくれます。


このやりとりをすることで、
保育士は自分の“苦手な食材を一口でも食べさせたい”というねらいを達成できるし、その子が自分の意思で食べたことを褒めることができます。
そして、子どもは自分の食べたくないという意思(結果的には食べるんですけど)が認められたという満足感と、苦手な野菜を食べて先生に褒められたという満足感を得ることができるんです。

まさWin-Winなやりとり。

きっとこれと同じ方法を家電量販の店員との値引き交渉に皆さんも使っているはずです。

まさにそれと同じやり方。

値引き交渉同様、毎回は上手くいきませんけど、

子どもが相手なので、店員さんよりは勝率ははるかに高いです。